グリザイアの迷宮について書きます。
萌えゲーアワード2011大賞部門金賞受賞作品であるグリザイアの果実の前日譚に当たる作品のアニメ化作品です。
作品を見ての感想や考察、個人的な評価を書いてます。
作品の詳細
出典:http://anicutexd.tumblr.com/image/114130128529
スタッフ詳細
- 原作:フロントウイング
- 監督:天衝
- シリーズ構成:倉田英之
- 脚本:倉田英之、高橋龍也
- キャラクターデザイン:渡辺明夫
- 音楽:Elements Garden
- 製作会社:エイトビット
- 製作:Project GRISAIA
主要キャラキャスト詳細
- 風見雄二:櫻井孝宏
- 榊由美子:田中涼子
- 周防天音:田口宏子
- 松嶋みちる:水橋かおり
- 入巣蒔菜:たみやすともえ
- 小嶺幸:清水愛
- 春寺由梨亜:鳴海エリカ
- 風見一姫:友永朱音
- 日下部麻子:瑞沢渓
グリザイアの迷宮公式PV
気になったキャラ・セリフ
第1話を視聴して気になったセリフは、主人公の姉である風見一姫の『大切なのは諦めない事。諦めの悪い事がいつかきっとあなたの武器になる。どんな困難な状況にあっても、周りの人間が全て諦めて絶望していたとしても、あなただけはそれでも立ち上がれる男でいなさい。いい?努力家というのは一つの才能なの。』です。
いや~諦めないって難しいですよ。
何かに向かって努力し続ける事って、諦めないっていう事なんだろうけど、それがまたほとんどの人ができないですよねw
僕もたぶんできないw
なのでこのセリフは、仮に自分に言われたらすげー後ろめたいくなりそうですw
努力家というのは本当に凄い才能だと思うので、ものすごく共感できるセリフです。
第1話の感想・考察・評価
グリザイアの果実の前日譚がこのグリザイアの迷宮になるわけですが、グリザイアの果実を視聴していたので、個人的には楽しみにしていた作品です。
主人公の風見雄二のクールな感じなのに冷静に他のキャラに突っ込む際に、ユーモア性を感じさせる所が、何気にうけちゃってけっこう好きなんですよね。
冒頭に2000mの狙撃の場面が出てくるけど、どの程度の距離なのかと気になったので調べてみました。
2012年にオーストラリア軍のスナイパーがアフガニスタンで敵を狙撃に成功した距離2815mというのがこれまでの狙撃の最長記録だそうです。
これはアフガニスタンの土地柄、高地の為空気が薄く、空気抵抗が少ない為に成功したと言われているようで、狙撃には銃はもちろん気候条件で、狙撃可能距離が変わるんだそうです。
さらに気になったので調べてみた所、ゴルゴ13の狙撃の最長距離は通常の狙撃だとアニメ版で2000mですが、軽量の特殊弾を積乱雲の暖気の上昇気流に乗せる事で、5000m先の目標に着弾させているそうですwwwww
ですので風見雄二の狙撃手としての腕はゴルゴ13クラスという事になるので超一流という事なんでしょう。
この作品では、風見雄二の幼少の時期の事が主に描かれています。
ここで出来の良い姉を避ける時期があったという事ですが、姉の風見一姫が雄二の書いた絵を飾る場面で、その横に一姫の書いたであろう絵というより絵画が飾られてあったのが、一姫は神童と言われ才能に恵まれているとはいえ、2歳差でここまで差がつくか?と。
自分の絵と並べちゃだめでしょお姉ちゃんとwwww
私はこの絵好きと言いつつ弟をディスってる状態になってますwww
ナチュラルにディスってくる人、そりゃ自然と避けるよ。
両親は姉にだけしか興味を向けない、姉は弟の友人に嫉妬する程弟にに執着をするような家庭って、ものすごいいびつって事になりますよね。
普通の家庭ではない事は確かなわけで、アニメ作品の中の設定ではありますが、現実でも何か一芸に秀でた人間ていうのは普通じゃない環境から生まれるという事を感じさせてくれました。
これってエロゲーが原作の作品ですけど、幼少時の雄二と一姫が一緒に入浴しつつの絡みありと、ロリ要素&ショタ要素だけではなく姉弟という近親要素まで網羅されていて、さすがエロゲーだなとwww
姉弟での風呂場でのキスは、音がなまなましくて興奮する人もけっこういるんじゃないでしょうか?
この場面での一姫の行動や言動は、姉弟での男女の関係を築くのは異常なのかどうかという論点も提示してくれてますね。
僕個人の見解はもちろん異常という事になりますが、これはひょっとしたら人間の大多数の価値観、もっと砕けていうと周囲の価値観がそうだからという事が深層心理の中にあるからかもしれません。
姉弟や兄妹で男女関係を容認してしまうと、種の保存という観点で考えると遺伝的等の弊害が出るのは明らかです。
という事は年月を重ね世代を経て、動物として進化する過程で、余計な過程を踏んでしまう事になります。
子供を作らなければ、姉弟・兄妹間でも性交はありなのか?
普通の考えなら無しですよね。
だけどなぜ無しなのかという理由を考えると、明確なものって見当たらないんですよ。
ただ単純に嫌な気分になるというか…
なので動物の本能として姉弟・兄妹という関係での性交を嫌悪する情報が備わっているのかもしれません。
と、姉弟のエロいシーンで小難しい事を考えてしまいましたww
主人公の生い立ちがわかる話だけど、最後の最後まで重い話満載で、ここまで不幸というか壮絶な人生を送っている人間がこの日本にいるとは思えませんねw
父親殺したり、テロリストに拾われたりと重いシーンが続いてエンディングの頃には軽い疲れを覚えるくらいでしたが、グリザイアの果実を視聴している人にはすんなりと物語に入り込めるんじゃないでしょうか。
そんな重いシーンの連続の後に、エンディングで寮のシーンとなり最後の最後で榊由美子・周防天音・松嶋みちる・入巣蒔菜・小嶺幸のいつものメンバーが出てきてなんだかちょっとほっとします。
しかも、雄二がシュレッダーで裁断した自分の過去に関する自己報告書の下書きを、雄二の部屋を勝手に掃除した幸が、完全に復元しているという状況w
最後に軽い笑いを感じる事ができるし、次回への引きも続きが気になる感じでいいんじゃないでしょうか。
全体としては、重い話ながらも要所要所に出てくるキャラクターのセリフが、人間が生きる上での真理を説いているようなものが多く、見応えを感じるというのが僕の評価と感想です。

アニメ批評家気取り@ヨーズ

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