ハルチカ~ハルタとチカは青春する~について書きます。
初野晴さんのハルチカシリーズが原作で、原作は、日常の謎を解き明かす推理小説でありながら、青春小説、恋愛小説の要素も持っているとか。
P.A.WORKSが制作会社という事で、作画の面で個人的にかなり期待をしていた作品です。
公式ツイッターでつぶやかれる際の推奨ハッシュタグは「#ハルチカ」です。
作品を見ての感想や考察、個人的な評価を書いてます。
作品の詳細
ハルチカ~ハルタとチカは青春する~あらすじ
春――それは新たな出会いと思わぬ再会、そしてミステリアスな旋律と共に幕を開ける。
高校への進学を機に、吹奏楽を始めることを決意した穂村千夏(チカ)。
目指すは華麗で乙女なキュートガール。
音楽講師・草壁と出会い、憧れを募らせるチカだったが、幼なじみの上条春太(ハルタ)との再会に廃部寸前の吹奏楽部と、チカの青春は思いもよらない方向へ……。
部員集めに奔走する日々と、仲間たちと交わす友情、そして次々に現れる謎(ミステリ)。
チカとハルタの奏でる音楽がいま、高らかに鳴り響く!
(引用:公式サイト・INTRODUCTIONページより)
スタッフ詳細
- 原作:初野晴
- 監督:橋本昌和
- シリーズ構成:吉田玲子
- キャラクターデザイン:西田亜沙子
- 音楽:浜口史郎
- 製作会社:P.A.WORKS
- 製作:ハルチカ製作委員会
主要キャラキャスト詳細
- 穂村千夏:ブリドカットセーラ恵美
- 上条春太:斉藤壮馬
- 草壁信二郎:花江夏樹
- 片桐圭介:山下誠一郎
- 成島美代子:千菅春香
- マレン・セイ:島﨑信長
- 後藤朱里:山田悠希
- 檜山界雄:岡本信彦
- 芹澤直子:瀬戸麻沙美
ハルチカ~ハルタとチカは青春する~公式PV
気になったキャラ・セリフ
『なぜだろう青春にはいつも解き明かせないたくさんのミステリーが溢れてる。』チカ
そんな事ないだろって突っ込みを入れたくなるセリフだなぁ。
はっきり言ってしまうと、この作品を見る大部分の人間の青春にミステリーは溢れてないぞ~w
ただ、10代の頃は、社会に出る前よりもいろいろな面で未知との遭遇の連続であっただろうから、そういう意味ではミステリーなのかな。
第1話の感想・考察・評価
P.A.WORKSが制作会社として名前があがっていたので、今期作品の中でも作画面で注目をしていた作品。
P.A.WORKSの初の元請制作作品のtrue tearsを目にしたのが2008年。
その時は、その作画のクオリティの高さに驚いたんだけど、それから何作か視聴させてもらったけど、その度に作画の面で期待を裏切る事は無かった。
P.A.WORKS制作作品としては、昨年夏のCharlotte以来の視聴になるか。
という事で、何気に視聴する気満々だったのがこのハルチカ~ハルタとチカは青春する~。
作品の内容がどんなものなのかと調べてみると、原作があって、好物の推理ものだと判明。
しかも、登場人物が吹奏楽で全日本吹奏楽コンクールを目指すという青春小説の面もあり、さらに恋愛小説の面もあるとwikiに書いてあった。
ミステリー&青春&恋愛と3つのジャンルの融合作品て事なのだろうか?
吹奏楽というと、響け! ユーフォニアムがまっさきに思い浮かぶ。
全日本吹奏楽コンクールを目指すという点はまったく響け! ユーフォニアムと同じだけど、この青春物要素にミステリーと恋愛を絡めてくるとなるとどんな仕上がりになるのか期待感が高まる。
高校を舞台とする青春系の作品では、男子校や女子高でもない限り、登場人物がどうしても男女の高校生という事になってくるだろうから、恋愛が絡んでくるのはわかるが、ミステリーというのは個人的に興味がそそられる。
学園もののミステリーとしてはぱっと思い浮かぶのは氷菓。
日常の謎に対しての謎解きという点は、ハルチカと共通している部分だと思うし、作品のイメージとしては、氷菓に青春要素と恋愛要素が加わった感じなのかなと。
にしても、最近ミステリー多くないか?
最近のアニメでぱっと思い浮かぶだけでも、乱歩奇譚・すべてはFになる・櫻子さんの足下には死体が埋まっている・僕だけがいない街とか、あと六花の勇者も分類されるかな。
ミステリー好きだからいいんだけど、以前より多くなってきてる気がするなぁ。
せっかくなので本編より先にPVを視聴。
やっぱり映像は期待通り、綺麗でさすがP.A.WORKSさんすねっていう印象。
作画でこれだけのクオリティを持たせてくれるという安心感は、まず作品の内容ありきのアニメだけど、これだけアニメの数が氾濫している現状を見るに、どの作品を視聴するかどうか決める際の取り捨てで残そうとされるんじゃないかな。
アニメはストーリーが大事だけど、結局はキャラクターを動かしている映像で魅せるものだと思うから、作画のクオリティは本当に大事だと思う。
けっこう作画のクオリティが高いだけで円盤の売り上げも違ったりするんじゃないかな。
1話の冒頭はコンクールっぽい場面で登場人物達が演奏をしている場面があるけど、舞台に上がる前の描写で穂村千夏が先輩と呼ばれているし、穂村千夏自身が高校1年の春から今までの6つの季節の物語と語っているので、時系列的にはある程度進んだ時点での場面という事がわかる。
原作を読んでいないので原作が、どういう始まりとなっているのかわからないので、原作通りに制作をしたのか、それとも演出でこういった描写にしたのか、どちらにしろ最初にある程度先の時系列の描写を持ってくる事で生じる効果というのは、先の未来を見せる事で、ある程度の結果が最初にわかってしまうわけだけど、その結果自体をちょい出しにすると、その結果までの過程に、サブリミナル効果的に興味を持たす事ができるという効果があるのではないかと思う。
少なくとも俺は頭の片隅に薄くではあるが、過程の方に興味がいった。
しかもこのみんなでコンクールに挑んでいる、前向きで登場人物達が、キラキラと輝いている明るい描写から、場面が切り替わると一変して夜の音楽室で黒板に血のようなもので音符が書き込まれているのがわかる描写。
一気に180度違う描写となり、そこから再度、今度は朝の通学の風景と、またもや短時間の間に見る側に与える印象の違う場面の切り替えが行われる。
陽⇒陰⇒陽といった感じか。
この短時間での陰陽の場面の切り替えは、見ている側としてはけっこう引き込まれるものがある。
とりあえず物語りへの引き込みの演出としては普通にうまいなぁと思わされたんだけど、作画のクオリティが高いだけに余計に場面の切り替えが際立っている気がする。
通学の風景から、穂村千夏の登場、音楽教師の草壁信二郎との出会い、上条春太との再会、まさしく青春ものといった物語の進行。
しばらくこんな感じが続いていると思うと、夜にか書かれた血のような赤い絵の具で書かれた音符が問題となっている場面へとなり、うまい具合にミステリー要素が絡んでくる。
しかもその直後には、部員がたったの5人しかいない事が判明するという、その後の部員集めを想像させる王道の青春描写ww
意識してみると青春ものの王道的ストーリー進行かと思うと、さらっとミステリー描写に繋がったりしている。
赤い絵の具で音符が書かれた黒板のそばのピアノの上には、草壁へのメッセージと花が置かれてあり、その花の花言葉がまたミステリー感満載www
あまりこういう作品は出会った事がないが、けっこうすんなり見れちゃうものだね。
にしても、上条春太は切れ者だなぁwww
黒板に書かれた音符が暗号である理由や、どんな人物がそれを書いたのかを、すぐに絞り込みを行っている。
ミステリーものには、必ず謎を解き明かす人物が出てくるわけだけど、その役割は上条春太なのか?
とそんな事を思いながら視聴していると、最後に一番の驚きをもってくるwwwwww
二人のメインキャストが男女のキャラクターなので、恋愛要素っていうのはてっきりこの二人が展開していくのかと思ったら、男女のキャラクターでダブルヒロイン的な感じかよwwwww
これは想像つかないっしょw
しかも三角関係w
全日本吹奏楽コンクールを目指す、学園ものって事で青春ものの王道をイメージできる作品かと思いきや、1話を見る前と後では作品そのものに対する印象がまったく別物。
王道どころか、かなり奇をてっているとしか思えないw
さらにミステリー的な謎解き要素が加わるんだから、どうしたって興味出てきてしまう。
作画で見る価値があるのに、物語のストーリーとしても今後が期待できるという印象を持った。
青春×ミステリー×恋愛で3倍楽しめるって事かな。

アニメ批評家気取り@ヨーズ

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