プラスティック・メモリーズについて書きます。
STEINS;GATEのシナリオを担当した林直孝さん原作のオリジナルアニメ作品です。
作品を見ての感想や考察、個人的な評価を書いてます。
作品の詳細
出典:http://otanews.livedoor.biz/archives/52005446.html
スタッフ詳細
- 原作:林直孝
- 監督:藤原佳幸
- 脚本:林直孝
- キャラクターデザイン:okiura(原案)中島千明
- 音楽:横山克
- 製作会社:動画工房
主要キャラキャスト詳細
- 水柿ツカサ:内匠靖明
- アイラ:雨宮天
- 絹島ミチル:赤﨑千夏
- ザック:矢作紗友里
- 桑乃実カヅキ:豊口めぐみ
- コンスタンス:日野聡
- シェリー:愛美
- 海松エル:上坂すみれ
- 山野辺タカオ:飛田展男
- 土器レン:拝真之介
- 縹ヤスタカ:津田健次郎
プラスティック・メモリーズ公式PV
気になったキャラ・セリフ
第1話を視聴して気になったセリフは、ヒロインキャラのアイラの『思い出を引き裂くのが私達の仕事なので』です。
これは作品を見てみていく事でその詳細がわかりますが、主人公の水柿ツカサやアイラ達の仕事が本当にきつい仕事だと感じます。
思い出を引き裂くって言葉自体が乱暴に聞こえますが、それを仕事にすると考えると、僕には精神的にできそうにないなぁと。
どうせ仕事するなら楽しんでやらないと精神衛生上よくありませんよね。
ストレスなんて溜め込んだら身体のあちこちに弊害が出て寿命を縮めるだけですからwww
第1話の感想・考察・評価
STEINS;GATEのシナリオを担当された林直孝さんが原作と脚本を努めているようで、視聴前から個人的には注目していました。
未来でロボットと人間が同じ職場で働いているというような世界で、人間と人工の心を積んでいるアンドロイド(ギフティア)の交流を題材にした作品のようです。
主人公の水柿ツカサが、初出勤で受付で場所を聞いて「ビルを出てぐるっと回った裏」と案内をされた後の画が、まるでカメラが、高層ビルを頂上まで高速で移動して、ビルをそのまま超えて裏側を頂上から地上まで高速で移動するとその部署にという形で、これまで見た事がない画だったの印象深い演出です。
またこの職場、どこかの機関の本部か?と思わせる程立派な造りであるのに、ビルの裏側にある部署がその辺の地方自治体の役場の一室的な感じがいいですねw
事務所のPCのモニターが、モニター自体がホログラムかなんかで映し出されたもののように表現されています。
なんとなく僕もそんな時代が来るのかなぁと思っていましたが、未来を舞台にした物語は、現代で普段活用している機器がどのように進歩すると設定されるのかを見るのも、製作側の未来像を垣間見る事ができるので一つの楽しみです。
アンドロイド(ギフティア)の寿命が81920時間(約9年と4ヶ月)しかなく、寿命を過ぎると人格や記憶が壊れるという設定。
形あるものはいつか壊れるわけですが、具体的に寿命を設定する事で、人間とアンドロイドの関係に時間的制限を作り出して、ただの人間のキャラクターとアンドロイドのキャラクターのやり取りに、人間同士のやり取りのようなリアル感が出てくるような感じがします。
そんな寿命が切れそうなギフティアを回収する部署が物語の舞台となっています。
第1話の水柿ツカサとアイラのコンビが担当する回収担当のギフティアが女の子で持ち主がお婆さん。
お婆さんにとって女の子のギフティアはかけがえのない家族という事で、俄然回収を拒否るわけですが、現代でもこれだけ核家族化が進んでいるという事は、遠くない未来にロボットを家族として生活をする状況が出てくる事は、かなり可能性が高いのではないかと考えます。
誰でも家族を失うのはつらいです。
アイラは自分がギフティアであるが為に、これまでの記憶を失ってしまう事を恐れ、こんな思いをするなら記憶や人格が無ければよかったと悩んでいる。
片や回収対象の女の子のギフティアは、お婆さんと一緒にいたいと思いつつも、記憶や人格が壊れてしまう事で、お婆さんに迷惑がかかる事が問題と捉えている。
これは女の子のギフティアが家族であるお婆さんを大切に思うが為の想いという事なんでしょう。
アイラと女の子のギフティアの会話を聞いて思った事は、我々人間は当たり前のように記憶や人格というものを持って日々暮らしています。
家族や友人との大切な思い出をずっと積み重ねていく事ができます。
ただ物語上のギフティア達はその思い出の時間に制限があります。
どんなに大切な人との思い出も時間により失う事になる。
思い出とは何物にも変えられない物ですが、思い出を失うという思考は僕にはありませんでした。
自分をアンドロイド(ギフティア)の立場に置き換えて考えてみると、家族や友人の思い出を失うという事には到底耐えられそうにありません。
日頃何も考えずに生きていますが、ちょっとだけ家族や友人との時間を大事に思う気持ちが強くなったような気がします。
お婆さんと女の子のギフティアの別れの時に、最後までお婆ちゃんを心配する女の子のギフティアに、涙しそうになるシーンがあったのですが、回収を終えた水柿ツカサとアイラの帰りの車で、アイラがトイレを我慢している状況で終わってましたw
泣けるシーンの後に軽いギャグシーンを持ってくるのは、しめっぽくエンディングに向かうのでは無く、ちょっとだけ気分を上げてくれる事に好感が持てました。
泣けるけど笑いの要素も含んでおり、作品の設定である人間とアンドロイドの交流という事にも興味があるので、最終回を見た後でどんな思いを抱かせてくれるのか楽しみでもあるというのが僕の評価と感想です。

アニメ批評家気取り@ヨーズ

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