ルパン三世2015新TVシリーズについて書きます。
スピンオフの峰不二子という女を除くと、1984年の第三シリーズに続く30年ぶりのテレビシリーズ。
ルパンの再放送で育った私ヨーズとしては、これは視聴せずにはいられないという事で、発表当初から期待していた作品。
いつものあの5人が作中でどんな活躍を見せてくれるのか正直楽しみで仕方ない。
公式ツイッターで推奨されているハッシュタグは「#lupinIII_4th」です。
作品を見ての感想や考察、個人的な評価を書いてます。
作品の詳細
出典:http://blog-imgs-64.fc2.com/y/a/r/yaraon/news_xlarge_lupins.jpg
ルパン三世2015新TVシリーズのあらすじ
抜群の頭脳で難関を突破、いかなる標的も必ず奪う大泥棒で美女が大好きなルパン三世が、イタリアとサンマリノを舞台に数々のターゲットを狙う!ルパンの計画を共に遂行するのは、相棒にして無敵のガンマン・次元大介と居合抜きの達人・石川五ェ門。それに正体不明の美女・峰不二子。だが彼女は敵か味方かわからない。一方、彼らを追うのはルパン逮捕に執念を燃やすICPOの敏腕捜査官・銭形警部。このお馴染みの面々に加え、自由奔放なセレブ娘レベッカ・ロッセリーニがもう一人のヒロインとしてシリーズに大きく関わっていく。そしてイギリス諜報部MI6もルパンの動きを探ることになる。
(引用:公式サイト・Introductionより)
スタッフ詳細
- 原作:モンキー・パンチ
- 総監督:友永和秀
- 監督:矢野雄一郎
- シリーズ構成:高橋悠也
- キャラクターデザイン:横堀久雄 稲手遥香、田口麻美(補佐)
- 音楽:大野雄二
- 製作会社:テレコム・アニメーションフィルム
- 製作:トムス・エンタテインメント
主要キャラキャスト詳細
- ルパン三世:栗田貫一
- 次元大介:小林清志
- 峰不二子:沢城みゆき
- 石川五右ェ門:浪川大輔
- 銭形警部:山寺宏一
- レベッカ・ロッセリーニ:藤井ゆきよ
- ロブソン・ズッコーリ:山野井仁
- ニクス:咲野俊介
ルパン三世2015新TVシリーズ公式PV
気になったキャラ・セリフ
『イタリアが愛の国であるならば、全ての愛は俺の手中にある』ルパン三世
物語の導入部分でのルパンのセリフだけど、なんだよこれw
こんな事言ってみてぇ~wwwwwww
人の心まで盗んでしまえる怪盗アルセーヌ・ルパン三世だからこそ言えるセリフか。
このセリフで今回のTVシリーズの舞台はイタリアなんだなとw
なんとなく舞台的に、カリオストロの城の世界観に近づけてく感じなのかなと。
イタリア南部が俺の中でそんなイメージがある。
どっちにしろこのセリフは、今回のシリーズの舞台を言い表しているもので、なかなかに重要なセリフじゃないかと思っているし、単純にかっこいいんだよなぁw
第1話の感想・考察・評価
ルパン三世といえば、我々世代は夕方の再放送世代で育ったわけですが、ここに来ての新シリーズ。
正直、なんでここに来てシリーズ物?って思った。
ただ去年TVスペシャルが放映されてないし、2時間弱の尺でスペシャルが放映されるだけという事よりも、ルパンファンとしては、より多くの時間ルパンを楽しめるという事で、やっぱりシリーズでの放映は嬉しい。
当時のルパンの声は山田康夫さんで、今の20代は完全にルパンは栗貫さんの声のイメージなんだろうなぁ。
LUPIN the Third -峰不二子という女-以来のルパンが登場するTVシリーズだけど、不二子はちょっと劇画チック過ぎなしあがりでそれまでのルパンとはまったく違うイメージだったため個人的に入り込めなかった記憶がある。
これはたぶん幼少期にTVシリーズを見て育ってきたっていうのがあるから、ルパン三世はこうだっていう固定観念みたいなものが自分の中で、できあがってしまっているからじゃないかと思う。
実際再放送をしていたのってたぶん、第二シリーズが主だったと思うけど、赤いジャケットのルパンが基本コミカルな感じのキャラクターで、時にかっこよく決めるっていうのがすごく印象深かった。
ルパンという個性の強いキャラクターを囲む脇役キャラ、ハードボイルドな次元、寡黙にしてむっつりな五右ェ門、愚直なまでにルパンを追いかけるがなかなか報われない銭形警部、そして圧倒的なセクシーさを持つ不二子とそれぞれがルパンに負けないだけのキャラクター性を持ち合わせていて、お互いがお互いの良い部分を引き出し合っている作品てそうはない。
これだけ長い期間新作が作り続けられているわけだけど、主要キャラってずっとこの5人。
普通の作品は、連載なり放送なりが長期に及べば及ぶ程、主要キャラに新しいキャラクターが加わってきて、ストーリーのマンネリ化を防いでいくけど、ルパン三世という作品にはそれが無い。
サザエさんとかドラえもんとかと同じく、主要キャラクターを含めてこそ作品の世界観を表しているからなんだと思う。
主要キャラが織り成す世界観こそが作品の持ち味という作品は、万人に受け入れやすくて、国民的作品になりえるだけの素養を持っているんじゃないかと、ルパン三世の新TVシリーズの記事を書くにあたり改めて感じた。
また、ルパン三世という作品は、TVシリーズ、TVスペシャル、映画などいろいろな作品が出ているけど、各キャラクターが設定は踏襲しつつも描き方が異なっていて、作り手の描き方によって違った魅力を見せてくれるのが、作品を視聴する時の楽しみの一つじゃないかと思う。
今回の新TVシリーズもいつものメンバーがどういった一面を見せてくれるのかそこを楽しみに視聴してみる事にした。
それにしても作品の視聴前に見た最新のPV普通にかっこいいwww
ルパンはアクションも作品の魅力の一つだと思うんだけど、アクションのスピード感を感じられる作りになっていて、これは期待大と視聴欲求を高めてくれる。
そうだ忘れてたwww
ルパンてアクションが醍醐味じゃないかとwww
その高まる期待感のままに作品を視聴してみた。
個人的に最も気にしていたのは、やっぱりオープニング。
ルパンのオープニングといえば、ルパン三世のテーマじゃなきゃ納得いかないぞと思っていたら、当然のルパン三世のテーマだった。
この時点でオープニングに関しては8割方満足感が出ているんだけど、作画ですよ作画。
ルパン三世のテーマが流れると同時にルパンが靴紐結んで、ジャケット羽織る描写なんて軽く鳥肌立っちゃったw
この場面みただけで作品全体の期待感がさらに高まったのは俺だけか?wwww
でもってルパンと次元が車に乗り込んで出発する時や、次元がリボルバーに弾を込めて撃った時の画面の中から飛び出てくるかのような描き方、キャラクターが所々でシルエットで描かれていたりと、定番の音楽と相まってかなりオシャレでかっこいいオープニングに仕上がっている。
ルパンは、世界観が渋い・大人・かっこいい・オシャレというようなイメージを併せて持つ作品なわけで、オープニングでしくじったら、それこそ作品自体が台無しになるのは製作側も十分理解しているだろうから、きっとオープニングにも気合入れたんじゃないだろうか?
ルパンといえば、オシャレな車が出てくるけど、オープニングでも出てきた車気になって調べてみたら、ルパン三世に登場する車のまとめがあったww
出典:http://matome.naver.jp/odai/2129575382551972501
※上の画像がオープニングの最初にルパンと次元が乗っていた車で、下がオープニングの最後にルパンと次元が乗っていた車。
実物の画像を見ても、かっこいいなぁw
こうした海外の自動車を颯爽と乗りこなす描写が多いのも、ルパンや次元達がかっこいいと憧れを抱かせる要員の一つなんだと思う。
それにしても、もう山寺さんの銭形、沢城さんの不二子、浪川さんの五右ェ門は違和感がなくなるの早いなぁ。
物語が始まってなんの違和感もない。
てか五右ェ門はセリフ自体がそんなにないから違和感もくそもないのかなw
でも次元の小林さんの替わりとなると…
ちょっと想像がつかない。
次元の声だけは、キャラクターのイメージを壊さないだけの役者さんを見つける事ができなかったんじゃないかと思う。
とまぁルパンの声優問題を考えつつも、物語自体は、いきなりのルパンの結婚式。
展開的には、ルパンの花嫁レベッカがいいとこのお嬢様って時点で、花嫁の家にまつわるお宝を頂くっていう展開がよめちゃうわけだけど、そこもお約束的に許容されてしまう。
シリーズ題1話から、銭形のとっつぁんに追いかけられるルパンと次元の描写があってこれもいつもの描写。
さらに、自分を出し抜いてお宝を盗もうとした不二子から助けを求められると、次元に反対されてもついつい助けてしまうルパン。
これまでのルパン三世のお約束的要素がたっぷりと初回からつまっている。
お約束って何回も何回もやられるとあきちゃうものなんだけど、俺を含め、ルパン三世という作品のファンはむしろこのお約束をこそ求めている気もする。
お約束があきられず、求められるからこそルパン三世という作品が常に新しく世に出ているんじゃないかと感じた。
かといってお約束って話を作る製作側にとってはハードルが高いものだと思う。
視聴者側は、決まったパターンがあるから簡単でしょと錯覚しがちだけど、お約束的シーン以外にもなんかしらのアクセントが無いと、視聴者には受け入れられない。
それが、銭形から逃げる最の逃亡の描写にスピード感を持たせたり、盗むお宝の設定だったりと、映像面や設定面でも魅せていかないといけないのかなと。
しかも、単純にルパンがお宝を盗むという事だけではなく、きちんとどんでん返し的要素まで用意されている。
こういう要素を取り入れる事で、ルパン三世のキャラクター達の定番のやり取りが生きてくる。
今回のテレビシリーズは、毎回毎回話しが違いつつも、舞台がイタリア・サンマリノという事もあって、個別なストーリーだけではなく、一つの大きなストーリー展開も用意されているのではないかと感じた。
ルパンの花嫁のレベッカがこの後出てこないって事は無いだろうから。
毎回毎回の個別展開はストーリー的にみて安定して面白いっていうのは、お約束の定番パターンがある限り、ある程度は保証されていると視聴者側も判断つくんだけど、今回のTVシリーズが本当の意味で面白いと判断される部分は、大きなストーリー展開がどういったものになるのかという点だと思う。
この展開次第で、名ルパン三世なのか、普通のルパン三世なのかが問われる。
個人的には現段階でも十分に面白いものができていると評価できるけど、今後の展開次第での、さらなる面白さを期待してしまってる。

アニメ批評家気取り@ヨーズ

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新ルパン、画像は格好いいし、声優陣も悪くない。納谷さんのかわりの山ちゃんもありだ。でも、私はやはり、初期のルパンが好きだ。栗貫も頑張っているのは、認めるが、私は今はなき山田康雄さんのエロくて、ユーモラスでマイルドな大人のルパンが好きだ。ルパンはいきらずさりげない優しさが魅力だ。あと多少ムチャクチャクチャでも脚本が面白かった。平気で裏切る不二子、絶対に死なない銭がたも今後も期待する。確かに無駄なくハイテンポな30分シリーズはよい。