機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズについて書きます。

2015年のガンダムシリーズ最新作。

ガンダムファンとしてはやはり要注目の作品なので、きっちり視聴していこうと思っています。

ガンダムといえばやはりMSのデザインが重要で、個人的にはその辺りも気になる所。

公式ツイッターで推奨されているハッシュタグは「#g_tekketsu」です。

作品を見ての感想や考察、個人的な評価を書いてます。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ感想考察評価
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作品の詳細

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
出典:http://anicutexd.tumblr.com/image/124456537599

公式サイト

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズのあらすじ

かつて「厄祭戦」と呼ばれる大きな戦争があった。その戦争が終結してから、約300年。

地球圏はそれまでの統治機構を失い、新しい支配体系をもって新たな世界が構築されていた。仮初めの平和が訪れる一方で、地球から離れた火星圏では、新たな戦いの火種が生まれつつあった。

主人公の少年、三日月・オーガスが所属する民間警備会社クリュセ・ガード・セキュリティ(以下:CGS)は、地球の一勢力の統治下にある火星都市クリュセを独立させようとする少女、クーデリア・藍那・バーンスタインの護衛任務を受ける。しかし、反乱の芽を摘み取ろうとする武力組織ギャラルホルンの襲撃を受けたCGSは、三日月ら子供たちを囮にして撤退を始めてしまう。少年達のリーダー、オルガ・イツカはこれを機に自分たちを虐げてきた大人たちに反旗を翻してクーデターを決意。オルガにギャラルホルンの撃退を託された三日月は、CGSの動力源として使用されていた「厄祭戦」時代のモビルスーツ、ガンダム・バルバトスを用いて戦いに挑む
(引用:公式サイト・Worldより)

スタッフ詳細

  • 原作:矢立肇、富野由悠季
  • 監督:長井龍雪
  • シリーズ構成:岡田麿里
  • キャラクターデザイン:伊藤悠(原案)千葉道徳
  • 音楽:横山克
  • 製作会社:サンライズ
  • 製作:サンライズ、MBS

主要キャラキャスト詳細

  • 三日月・オーガス:河西健吾
  • オルガ・イツカ:細谷佳正
  • ビスケット・グリフォン:花江夏樹
  • ユージン・セブンスターク:梅原裕一郎
  • 昭弘・アルトランド:内匠靖明
  • ノルバ・シノ:村田太志
  • タカキ・ウノ:天﨑滉平
  • ライド・マッス:田村睦心
  • ヤマギ・ギルマトン:斉藤壮馬
  • クーデリア・藍那・バーンスタイン:寺崎裕香
  • アトラ・ミクスタ:金元寿子
  • マクギリス・ファリド:櫻井孝宏
  • ガエリオ・ボードウィン:松風雅也

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ公式PV

気になったキャラ・セリフ

マクギリス・ファリドの『それでも、一度手にした力は手放し難いものなのさ、人類というものは。例えそれがみずからを滅ぼす力であったとしても。』

これは作中のエネルギー源であるエイハブ・リアクターに対してのセリフだけど、このセリフ聞いてすぐに原子力を連想してしまった。

危ないとわかっていても手放せない。

脚本の岡田麿里さん的には、原子力を念頭にこのセリフをキャラクターに言わせたんじゃないのかなぁ?

第1話の感想・考察・評価

ガンダムシリーズにつきものの暦が今回の作品はP.D.となっている。

厄祭戦という大規模な戦争が過去に起こっている設定でP.D.はPost Disasterつまり大きな災難の後っていう意味か。

けっこうガンダムの暦って、それ自体が物語りの世界観を表しているから何気に重要だったりする。

今回のガンダムは火星圏が舞台のようで、地球圏以外が舞台となっているガンダムってクロスボーンガンダムくらいじゃなかったっけ。

作品としては、地球圏での出来事に固執する必要性もないんだろうけど、ユニバーサルセンチュリー以外のガンダム作品もなぜか地球圏を舞台にした物語が多かった。

これはやっぱり作り手も視聴者も共に、ユニバーサルセンチュリーのガンダムシリーズの影響が濃すぎだからじゃないかと感じる。

ガンダムUCの作者の福井晴敏さんなんてゴリゴリのガンダムヲタなわけだしw

実際俺もなんだかんだいってユニバーサルセンチュリーの設定がガンダムシリーズの中では秀逸だと感じている。

ガンダムというだけで、どうしたってファーストやZからのファンに注目されるわけだし、同時に新たなファン層を開拓する為に常に新しい何かを要求される。

ガンダムというくくりは、主人公の機体をガンダムデザインにして、MSを登場させるだけで良いとはされない所が、他のアニメ作品とは違って作り手を本当に悩ますんじゃないかと思う。

でも同時に作り手はやりがいを感じる作品だろうし、視聴者側もやっぱり期待してしまう。

ガンダムというカタカナ4文字は、いろんな思いを込められる事を、もう宿命付けられちゃってるんだろうなぁ。

という事で、当然機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズという作品も、個人的に大いに期待をして視聴をし始めたw

冒頭の主役機であるガンダム・バルバトスがドックかどこかに収容されている映像に、作品のタイトルがかぶさっていくシーンは、個人的にはとてもかっこよく感じ、視聴者に対しての作品自体の期待感を持たせる効果があると思った。

とりあえず主役機であるガンダム・バルバトスのデザインは、これまでのガンダムのデザインを踏襲しつつも新たなデザインを提示しなければならないという観点で言えば、見た目がシャープであり、これまでのガンダムシリーズの中でも兵器としてのイメージを強く感じさせるフォルムで、カラーリングは白・青・赤・黄の所謂ガンダムカラーを施されており、ガンダムの主役機のデザインとして視聴者を満足させるだけのしあがりになっていると思う。

少なくともターンエーのようなあらぬ方向の冒険もしていないし、かといってフォルム的にこれまでのガンダムに寄せるような保守的なデザインでもないので、この機体が作中でどんな活躍をするのか期待感を持たせてもらえるし、率直にかっこいい。

視聴していく中で、舞台が火星であるのに、なぜか大気が存在している事に違和感を感じてしまった。

事前にwikiを見て、火星がテラフォーミングされたという設定なのは知ってたのだけど、今年の夏アニメのクラスルームクライシスのような火星にドーム型の巨大都市を構築しているというような設定の方が個人的にはすんなり設定に入り込めたかもしれない。

テラフォーマーズの火星のような荒野が広がっている状況ならまだわかるけど、地球となんらかわりないのがなぁ…。

ただそこに突っ込んでしまうと、物語の世界観の幅を狭めてしまうので作り手側もあえて気にしない事にしているんだと思う。

なので、俺自身も気にしない事にしようと思ったww

物語の大きな筋として、火星の都市が地球支配からの独立を目指しており、その中心人物がヒロインのクーデリア・藍那・バーンスタインで、彼女の護衛を民間警備会社に勤める主人公である三日月・オーガス達が請け負い火星都市の独立運動に関わってくるという流れのようだ。

これで独立運動という大きな物語の主軸はガンダムシリーズとしては、ファーストから始まる伝統のようなもので、定期的に物語に組み込まれる設定であると思う。

独立運動っていう言葉は、人間の精神に対してなんらかの感情移入をさせる効果があるのかもしれない。

人類の歴史を振り返ってみると、戦争の歴史ではあるのだけど、その中でも、これまでの戦争を経て作り上げてきたものは、抑圧の封建制度から自由を標榜する民主主義という政治体制を作り上げてきたわけだ。

もちろん共産主義・社会主義といった政治体制を敷いている国家があるから、人類全体が民主化をしているわけではないけど、人類が抑圧からの開放という事を勝ち取ってきたという意味では、独立運動という設定を設ける事で、視聴者側に入り込みやすい背景を与えているのかもしれない。

だからガンダムシリーズで定期的に独立運動ものが入ってくるのではないかと考えてしまう。

でもやっぱり設定的に地球からの独立という点は共通していているんだよなぁ。

そういう意味で富野さんのGのレコンギスタは、地球回帰をテーマの一つにしていて、設定的にはすごく新しいものだったのかもしれない。

これは今回、鉄血のオルフェンズの記事を書いて気付かされた。

話を鉄血のオルフェンズに戻すとして、作中にエイハブ・リアクターというエネルギー源に使われる動力炉が出てくる。

その炉内で発生するエイハブ粒子というものが通信障害を発生させる特性を持っているという設定。

これは、現代の兵器が電子機器兵器として発達しすぎてしまったが為に、有視界での兵器同士の戦闘という事態がなかなか起こりえなくなってしまっている状況との作中の矛盾を解消する為の設定だと思う。

ファーストのミノフスキー粒子の設定とかぶっている形だけど、これを見るにミノフスキー粒子の電波障害により、有視界戦闘が有効とされる状況設定を編み出したのは、MS戦闘を作中の華として描くガンダム作品の中で設定的に最も秀逸な設定といえる。

ガンダムが世に出て40年近くたった現代のガンダムでもその設定が踏襲されているのだから。

単純になんでロボット同士の戦闘になるのか?という疑問をこの設定によってカバーしてしまっているわけだから。

まぁこの設定も含め鉄血のオルフェンズは、ガンダムという名前が付いた作品という事なんだと思う。

ガンダムというと、MSの戦闘シーンがやはり気になる所だけど、1話の最後にガンダム・バルバトスと独立運動鎮圧を狙う武力組織ギャラルホルンのMSとの戦闘となる。

この戦闘シーンの描写には正直しびれたなぁw

それまでの主人公を含む少年達の劣勢状態を、三日月・オーガスが乗り込んだガンダム・バルバトスでギャラルホルンのMSを粉砕。

ガンダムが1話で状況を打開するというのは、ガンダムシリーズの定石であって展開的には予想が付くんだけど、かっこいいデザインのメカが敵メカを倒すっていうのは、展開がよめていたとしてもやっぱりエキサイトする。

正直熱かったw

この作品が「少年たちの高度なドラマ性を持ったストーリーに沿った新世代のガンダム」という事をサンライズはあげているようだけど、設定として、これまでのガンダムは主人公達が状況に流されて流れのままに戦闘に身を投じていくっていうイメージだけど、鉄血のオルフェンズは、状況に巻き込まれながらも少年達が自ら行動を起こすという点が、大きく違っている点ではないかと思う。

実際1話を視聴してみて、主人公含む少年達が能動的に行動をしている気がするので、サンライズのあげている事に期待が持てる作品だと思う。

基本的にはガンダムだから視聴する気だったけど、1話を視聴してみて、とりあえずGのレコンギスタより自分の中で興奮度が高い。

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アニメ批評家気取り@ヨーズ

アニメ批評家気取り@ヨーズ

好きなアニメ: ・新世紀GPXサイバーフォーミュラ ・機動戦士ガンダムシリーズ ・ソードアートオンライン 好きな男性キャラ: ブリード加賀 好きな女性キャラ: アスナ 好きなキャラのセリフ: 上手いんでも速いんでもねえヤツは強ぇんだ(byブリード加賀) 【自己紹介】 どうもヨーズと言います。 基本的にはガンダムシリーズやマクロスとか宇宙を舞台にしたSF・ロボ系アニメ等の硬派な感じのアニメが好物ですが、最近は癒しを求めて萌え系アニメをみる事が増えました。 先入観を持たずにフラットにアニメを視聴して思った事を率直に書いていこうと思います。