無彩限のファントム・ワールドについて書きます。
良質な作品を制作するとアニメファンから定評のある、京都アニメーションさん製作。
第4回京都アニメーション大賞小説部門奨励賞受賞作品を加筆修正したライトノベルが原作との事。
ファントムという幻だとされてきた存在を退治していく主人公達の活躍が描かれている作品。
公式ツイッターでつぶやかれる際の推奨ハッシュタグは「#phantom」です。
作品を見ての感想や考察、個人的な評価を書いてます。
作品の詳細
無彩限のファントム・ワールドあらすじ
『ファントム』それは幽霊・妖怪・UMAなど、人々がそれまで幻だと思い続けてきた存在。
そのファントムに対抗するため学院に設置された『脳機能エラー対策室』。
そこに所属する一条晴彦は、先輩の川神舞と共にファントム退治に日々悪戦苦闘していた。
そんな彼らの元に、今日もまた依頼が飛び込んでくる
(引用:公式サイト・INTRODUCTIONより)
スタッフ詳細
- 原作:秦野宗一郎
- 監督:石原立也
- シリーズ構成:志茂文彦
- キャラクターデザイン:池田和美
- 音楽:EFFY
- 製作会社:京都アニメーション
- 製作:無彩限のファントム・ワールド製作委員会
主要キャラキャスト詳細
- 一条晴彦:下野紘
- 川神舞:上坂すみれ
- 和泉玲奈:早見沙織
- 水無瀬小糸:内田真礼
- ルル:田所あずさ
- 熊枕久瑠美:久野美咲
- 諸橋翔介:阪口大助
- 姫野アリス:井上喜久子
無彩限のファントム・ワールド公式PV
気になったキャラ・セリフ
『ため息つかない。そのたびに幸せが逃げてくわよ。』川神舞が一条晴彦に向かって言ったセリフ。
作中では、キャラクターの性格や作品の世界観から、そんなに重い雰囲気でのセリフではないんだけど、ため息って本当テンション下がってる時出るよね。
何気に昨日からちょっとテンション下がる事があって、ひょっとしたらため息の一つもしてたかもしれない。
このセリフを聞いて、人間切り替えが必要だと実感したww
第1話の感想・考察・評価
なぜこの無彩限のファントム・ワールドを視聴しようと思ったか?
それはずばり、京都アニメーションの作品だからwww
京アニさんの作品であれば作画に間違いは無いし、正直、京アニさんのキャラデザが好みだって事に最近気づいてしまって。
なんだろう、京アニさんのデザインて洗練されてるんだけど、温かみがあるというか、女性キャラとかきちんとかわいいらしい印象を感じる事ができるんだよね。
変に萌え萌えしてないしさ。
それでいてストーリーは当然面白くて、演出もさすがと思わせるものがあって、俺の中ではかなりの信頼感があるんだけど、多くの人が京アニさんにはそんな印象があるんじゃないかなぁ。
最近だと、響け! ユーフォニアムは2015年を代表する作品だと個人的には評価しているし、過去に視聴してきた京アニさんの作品で、はずした記憶がないんだよね。
て事で、2016年新年最初の新作の視聴は、無彩限のファントム・ワールドを選んだ。
視聴前に一応どんな作品なのかと思って、公式サイトとかwikiとかを見て回ったけど、イントロダクションに主人公達は「脳機能エラー対策室」ってとこに所属しているって書いてあって、魅惑誘惑幻惑の学園異能ファンタジーって書いてもあった。
この時点でなんのこちゃっとwwww
とまぁ頭の中では作品の絵を詳細に描けていなかったんだけど、物語冒頭の主人公である一条晴彦が、ルビンの壷等の具体例を示して人間の脳の認識能力に関しての言及。
『今から十数年前、ある理由で人間の脳に大きな変化がもたらされた。』
『現実と幻影が入り交ざり、様々な空想上の存在がこの世界に出現したのだ。』
というこの二つの一条晴彦のセリフで、あっ所謂異能の戦う相手を人間の脳が認識しちゃう的な展開なのかと、この時点でよやく作品の概要を把握でた。
後の作中の説明だと、ファントムの正体は、一部の人にしか認識できなかった妖怪や幽霊その他異形のものらしいけど、それがバイオハザードによってウイルスが撒き散らされて、人間の脳の認識に変化が起こって普通にファントムが見えるようになったとの事。
歳のせいか公式サイト見るだけじゃ、作品の世界観を詳細に察する事ができない自分にショックをうけつつも視聴続行w
主人公の部屋で遠い箇所の背景がモザイクみたいな感じになってて、キャラクターがその周辺を触れる事で、モザイクが晴れていくような描写は、人間の脳の認識をイメージさせる演出のようだ。
この演出だけでも作画大変なんじゃないかと思ってしまうけど、作品のテーマの一つの脳の認識を視聴者に対して印象付ける効果がありそう。
でもって通学途中で道ででかい鳥みたいなのが一瞬見えたり、別の場所ではヒロインの川神舞が変な巨人と戦闘していたりと、これも脳の認識の変化で現れるのかと。
異能系バトル物の作品けっこう見てきたけど、こういう設定でバトル対象を用意するのは誰もが思いつく設定ではないよなぁ。
川神舞が巨人との戦闘中に、下がブルマの状況なんだけど、作品全体を通して小さい笑いを要所で突っ込んでくれそうな期待が出た。
もうブルマってさアニメの中でしか目にしない気がする。
現実はとっくにどの学校も体育でジャージをはいてるのに、アニメ作品の学校の体育はブルマがデフォみたいなwwwww
そんなにブルマって受けいいのかね?
まぁ確かにただのジャージなんかよか全然エロいけどねw
主人公達の異能の力もバイオハザード以降のウイルスによるものみたいで、ヒロインの能力は格闘系だけど、主人公の能力は敵であるファントムの絵を書く事で相手を封印するみたい。
なかなか面白い能力。
封印かぁと、なぜかドラゴンボールの亀千人の魔封波が思い浮かんだwww
こうした能力って異能系バトルものにはかなり重要な要素。
どんな能力をどんなキャラクターに持たせるかで、作品の幅も広がるし深みも出てくる。
とりあえず主人公の絵書いて相手を封印ていうのは、主人公が強キャラ路線に限定されないと思うので、作品の幅も広がるんじゃないかと感じた。
気づいたけど、主人公の友人キャラの諸橋翔介の声をあてているのは、阪口大助さん。
京アニ作品で主人公の友人キャラでの出演率高すぎじゃね?wwwww
なんか京アニさんと阪口さんはなんかしらのパイプがあるんでしょうか?w
それとも、もう視聴者向けのネタとしてやってくれてるまであるのかな?w
と思ってたら、「脳機能エラー対策室」の説明がされたとされたんだけど、部活みたいなものって、これで納得。
名称から政府機関的な感じなのかと思ったんだけど、でも学園ものだよなぁと、最初にこの文字を見た時に首をひねったんだけど、部活かいw
公式サイトにも部活的な感じの説明欲しかったなぁ。
まぁこれも作品に興味を持たせる為の手法かな。
バトル相手の設定も他にみないけど、場面場面で他の作品では見ないような描写が見受けられる。
晴彦と、和泉玲奈との出会いのシーンで、玲奈がよろけて階段から落下しそうになった時に、晴彦がかばう場面。
手が胸に触れそうになり、あえてギャルゲー的王道な出会いを避ける為に、仰向けに下敷きになるのではなく、うつぶせで下敷きにw
その目論見は、うつぶせた顔の部分にスカートが来てパンツを見てしまうギャルゲー的王道な出会いとなったりと、結果的にはお決まりのパターンにはまるんだけど、そこに一捻り加えた描写を持ってきており、小さい笑いの差込方が秀逸に感じた。
キャラクターの設定も、主人公は物知りで多少うざったかったり、女性キャラは巨乳の活発な感じのヒロインや、お嬢様だけどすげー食う子とか、個性的なんだけど、奇をてらった感じでもなく、個人的にはこのこのキャラの方向性というか設定の方針は、やっぱり小さい笑いを生かすキャラ付けだと思う。
実際、1話の中に突っ込みを入れたくなるようなシーンが何回もあり、最後の電柱のファントムとのバトルは、リンボーダンスで勝負しちゃってるわけだしw
原作は読んだ事ないけど、ちょっと異色の異能バトル作品じゃないかな。
わかりやすい敵との対立軸みたいなのがまったくなくて、シリアスな展開とかまったく想像つかない。
このまま軽いコメディー路線なのか?
それとも異能力ものだから、その能力を生かしたバトル中心の展開か?
たぶん笑いをちりばめたコメディー路線じゃねぇかなぁww
ただ最近は、シャーロットみたいなスタートはコメディー路線だけど、途中から急激にシリアス展開って作品が多いからなぁ。
そういう意味ではどういった展開になっていくのか興味もあるし、作品としては十分楽しめたので、この後の話も期待できる作品じゃないかと思う。

アニメ批評家気取り@ヨーズ

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