終物語についての感想投稿です。
化物語シリーズのひとつ終物語が2015年ついにアニメ化となりました。
化物語シリーズは原作小説は最近完結しました。
原作小説が完結した頃、記念に作成されたメモリアルサイトを以前みましたが、
上から降ってくる戦場ヶ原さんと、作品の要所要所に現れる言葉が流れるサイトに涙したのを思い出します(T_T)
阿良々木君を中心とした奇妙な物語は今回どのように展開されるのか。
終物語についてツイッターでつぶやく際に使われているハッシュタグは「#終物語 」のようです。
西尾維新アニメプロジェクトの終物語作品を見ての感想や考察、個人的な評価を書いてます。
作品の詳細
出典:http://otanews.livedoor.biz/archives/52032313.html
終物語のあらすじ
高校3年生の十月、阿良々木暦は神原駿河から、
転校してきた一年生の忍野扇を紹介される。
暦に相談があるという扇。直江津高校の図面を作成したところ
不思議なことがあると言い出した。
それをきっかけに、暦の高校生活を決定付けた、
このまま語られるはずのなかった物語が明らかになる…。
——-
これは、阿良々木暦が「何」でできているかを知る物語。
これは、すべての「始まり」を知る物語。
(引用:公式サイト・イントロダクションより)
スタッフ詳細
- 原作:西尾維新
- 総監督:新房昭之
- 監督:板村智幸
- シリーズ構成:東冨耶子、新房昭之
- キャラクターデザイン:渡辺明夫
- 音楽:羽岡佳
- アニメーション制作:シャフト
主要キャラキャスト詳細
- 阿良々木 暦(あららぎ こよみ):神谷浩史
- 忍野 扇(おしの おうぎ):水橋かおり
- 老倉 育(おいくら そだち):井上麻里奈
- 羽川 翼(はねかわ つばさ):堀江由衣
- 戦場ヶ原 ひたぎ(せんじょうがはら ひたぎ):斎藤千和
- 千石 撫子(せんごく なでこ):花澤香菜
- 八九寺 真宵(はちくじ まよい):加藤英美里
- 忍野 忍(おしの しのぶ) / キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード:坂本真綾
気になったキャラ・セリフ
いつも物語シリーズの作品には、気になるセリフがたくさんでてきます。
今回1話目でもっとも気になったセリフは、
扇ちゃんが阿良々木くんに
『私は何も知りませんよ。あなたが知っているんです。』
伝えた瞬間です。
そう、全部みんな自分が知ってるんです。
自分もそう思います。
第1話の感想・考察・評価
はじめて、化物語シリーズのアニメ作品をみてから何年たったでしょう。
異質だけど時代とリンクした(?)化物語シリーズは、全アニメ作品を見ています。
今回の化物語シリーズは、『終物語』がアニメ化されました。
『終物語』では、いきなり難しい数学の話からスタートします。
あらゆることに人は美学を見出します。
数学にもその美学を見出してきました。
化物語シリーズは全作品、すべてセリフが特に多く、しっかりと見ていないと大切な言葉を見失います。
誰もが過去と完全に決別できるとは限りません。
学校を舞台としたアニメ作品は数ありますが、日本の義務教育を経験した人であれば、どこか感じたことがあるような描写や事件を化物語シリーズでは多く思い出されます。
今回もその学校あるあるのひとつ、
当事者としては、不毛な学級会の様子が描写されます。
それは、話題にすればするほど、当事者は傷つく学級会。
成績がよいクラス委員長を中心とした学級会は、時に、残酷な結果しか招きません。
終物語1話では、多数決による犯人を特定する決議が行われます。
阿良々木君は言います。
『友達なんかいらない。人間強度が下がるから。』
間違ったことでも、酷いことでも、馬鹿げたことでも、
多くの人が肯定すれば、
正しくなってしまうことを、阿良々木君は、その不毛な学級会議で悟ります。
正しさは、多数決で量産される。
正しさは人数で確立されるのだと。
だから、孤立を選んだ。
『友達なんかいらない。人間強度が下がるから。』
残念ながら、この阿良々木君の悟りには、真実が含まれてしまっていることは認めざるを得ません。
多数という数学が正しさを作るとするなら、少数は正しさを作ることはできないのか?という疑問が湧いてきました。
1話目では、扇ちゃんがどんどん阿良々木くんの過去のトラウマを掘り下げていきます。
ここで、トラウマという言葉をググッて調べてみました。
トラウマとは、ドイツ語で、Trauma。
意味は、大きな精神的ショックや恐怖が原因で起きる心の傷。精神的外傷。
先日ある知人が言っていました
トラウマは刺激しないと扉を開かない。
そんな言葉を個人的にリアル・ワールドでも聞いていたせいか
今回の終物語の1話目は、完全に自分とリンクしはじめています。
化物語シリーズをまったくみたことがない人が見たら、どう感じるのかも興味ありますね。
悪も正義も主体があいまいだと感じさせる化物語の各テーマは、いつも気付かされることが多いです。
あえて、原作の小説は見ていません。
傷物語が、2016年にようやく映画化が決定したようなので、それを見てから、
原作小説をすべて読破しようと思っています。
化物語のはじまりの章なのに、タイトルを『終物語』とすることの意味を2話目以降からも楽しんで見ていきたいと思います。


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