機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ2期について書きます。
1期も毎回楽しみにして、放送日にかかさず視聴していた作品。
個人的にかなり評価の高いガンダム作品なので、2期が待ち遠しく感じていました。
公式ツイッターでつぶやかれる際の推奨ハッシュタグは「#g_tekketsu」です。
作品を見ての感想や考察、個人的な評価を書いてます。
作品の詳細
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ2期あらすじ
主人公、三日月・オーガスが所属する鉄華団は、クーデリア・藍那・バーンスタインの地球への護送からアーブラウ代表指名選挙を巡る戦いで一躍名を上げた。そしてその戦いでギャラルホルンの腐敗が暴かれたことにより、世界は少しずつではあるが確実に変わりつつあった。
アーブラウとの交渉で得たハーフメタル利権のもと、テイワズの直系となった鉄華団は資金も潤沢となり入団希望者も増加。その規模は地球にも支部を置くほどとなった。
また地球への旅で世界の実情を知ったクーデリアはアドモス商会を設立。現実的・実務的な側面から火星の経済的独立を目指す。だが名を上げ新たな道を歩みだした彼らを快く思わない輩も数多く存在する。
アドモス商会が行うハーフメタル採掘場の視察。その護衛を依頼された鉄華団団長オルガ・イツカは新たな敵の襲撃を察知する。オルガの指揮の下、鉄華団、そして三日月はモビルスーツ「ガンダム・バルバトスルプス」と共に敵撃退へと向かう。
(引用:公式サイト・Worldページより)
スタッフ詳細
- 原作:矢立肇、富野由悠季
- 監督:長井龍雪
- シリーズ構成:岡田麿里
- キャラクターデザイン:伊藤悠(原案)千葉道徳
- 音楽:横山克
- 製作会社:サンライズ
- 製作:サンライズ、MBS
主要キャラキャスト詳細
- 三日月・オーガス:河西健吾
- オルガ・イツカ:細谷佳正
- ユージン・セブンスターク:梅原裕一郎
- 昭弘・アルトランド:内匠靖明
- ノルバ・シノ:村田太志
- タカキ・ウノ:天﨑滉平
- ライド・マッス:田村睦心
- ヤマギ・ギルマトン:斉藤壮馬
- クーデリア・藍那・バーンスタイン:寺崎裕香
- アトラ・ミクスタ:金元寿子
- ハッシュ・ミディ:逢坂良太
- マクギリス・ファリド:櫻井孝宏
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ2期公式PV
気になったキャラ・セリフ
『進み続ける事でしか、自分達の居場所を守る事はできねぇんだ。』
このオルガのセリフは、2016年のアニメのセリフの中でも、今のとこ一番かっこいいセリフなんじゃなかろうか?
オルガのキャラ設定上、かっこいいセリフが飛び出てくる気配が満載なんだけど、2期の1話からいきなりかましてくれたという印象。
脚本家さんに敬意を抱きますよ。
この後もかっこいいセリフ期待します。
第1話の感想・考察・評価
『待ちに待った時が来たのだ』と現在の心境は星の屑作戦を開始するアナベル・ガトーと同じというと大袈裟かもしれませんが、正直2期楽しみにしてました。
鉄血のオルフェンズはこれまでのガンダムシリーズの中でも、個人的にはちょっと異質な作品として捉えてる。
もちろん設定としては、火星の地球からの独立といった作中の大きな目的、エイハブ・リアクターという有視界戦闘をする為の設定。
これらは過去のガンダム作品にありがちな設定を踏襲しているもの。
こうした踏襲している設定も多く見受けられるけども、一つ大きく違う点がある。
ガンダムシリーズの見所の一つである、主人公の成長という点だ。
これまでのガンダムシリーズの主人公は様々な出会いと別れを経験して1人の人間として成長していた。
これは物語の中で描かれる重要な要素だと思う。
ファーストのアムロ。
Zのカミーユ。
ZZのジュドー。
Vのウッソ。
SEEDのキラ。
OOの刹那。
UCのバナージ。
これらの主人公は皆、物語が進むにつれて第一話よりも人間的に大きく成長を見せてくれている。
では、鉄血のオルフェンズはどうか?
1期を終えて主人公の三日月が人間的に成長をしたかというと、確かにクーデリアとの交流等、元々人間身が無かった三日月が多少の人間的魅力を身に着けたかもしれない。
では、過去のガンダム作品の主人公達と比べてどうか?
正直、人間性においては第一話とそれ程の変化を感じなかった。
ただ、三日月個人ではなく、三日月をとりまく集団、家族と言って過言ではない鉄華団を見るとどうだろうか。
幾多の戦闘や、仲間との別れを経験して、1人1人が大なり小なりの成長をする事で、最初の糞ガキ集団から、いっぱしの漢の集団になっている。
鉄血のオルフェンズが他のガンダム作品と一番大きく違う点は、個人の成長を描いているのではなく、集団の成長を描いている点だと思う。
この一点でこれまでにないガンダムと言えるんじゃないだろうか?
これだけでも、個人的には作品に惹かれる所があったわけだけど、ガンダムシリーズの華といっても良いモビルスーツのデザインも良い。
特にガンダムバルバトスは近年の主役ガンダムのデザインの中でも無骨な感じで、男くささを醸し出していてかなり好みだ。
なので、1期25話はあっという間に駆け抜けられたといった印象で、まだ鉄血のオルフェンズの時間に浸っていたいという思いから、半年のインターバルが長く感じられた。
いよいよ2期。
2期を視聴するにあたって、注目すべき一番の点はやはり鉄華団とマクギリスとの決着だろう。
絶対にぶつかるという事が、1期を見た誰もが思っているはず。
そんな事を思いつつ視聴を開始。
冒頭から、ビスケットの名前が刻まれた石碑を見せられるとは…
オルガと話をしたかったけど叶わなかったビスケットの思い。
いきなり俺の心の中で目からドリル…じゃなかった涙がですよww
余談だけど、オルガって天元突破グレンラガンのカミナとぱっと見、若干かぶってる気がしているのは俺だけだろうか?
世界三大兄貴にカミナとスクライドのストレイト・クーガーが決定していて、あと一人は議論されているようだけど、オルガは2期の内容によっては最後の一人に入ってくるんじゃないだろうか?
俺の中では、ジャイアントロボの神行太保・戴宗を押しているけど、それを上回れるかな?www
てか鉄華団の1期のその後が語られているけど、そういや企業だったのねとw
でも企業が上部組織から盃を受けたりするか?
893wwww
マフィア的な描き方をしている点も面白いと思う。
鉄華団には物語の進行上、モビルスーツでドンパチをやらせないといけないわけだけど、正規の軍事組織にこれだけの少年が在籍する事に違和感が出るし、となると非正規の組織となる。
非正規の組織として行動原理を持たせる場合に、ただの犯罪者集団にしてしまうと、ガンダムには善悪は無いと思うけども、戦争を描く以上、ギャグではなくシリアス路線を取らざるをえない。
そうなると、あまり露骨に悪の集団として主人公達を描いてしまうと、視聴者の感情移入という点で弊害が出てしまうように感じる。
あくまで鉄華団は企業であり、戦闘を行う設定に違和感を無くす為に、マフィア的な組織にするのは、視聴者からの指示を得つつ、少年達に戦闘を行わせる設定かなと、盃の場面を見てあらためて感じた。
現実の世界で893やマフィアと絡むとなると恐い思いしかしないだろうけど、エンターテイメントの世界では、昔から「仁義なき戦い」とか「闇金ウシジマくん」のようにアウトローの世界が多く描かれてきている。
我々のような一般市民にとっては、別世界なだけに、憧れなり興味なりを抱く素養があるんだろうと思うし、鉄華団とテイワズとの盃の儀式とか見てて、きっちり紋付き袴なとことか単純にクールな印象を受けた。
物語上、火星の独立の指導者たるクーデリアを助けた事から、鉄華団が火星では英雄扱いだけど、ビスケットがいなくなった事で鉄華団にどういった影響が出ているように描かれるのか気になっていた。
ビスケットの穴も感じさせる事なく、組織としては拡大して、いい感じに活動を行っているようだけど、ビスケットの双子の妹と三日月の描写から、三日月自身も少なからずビスケットを失った事に対して今だ消化しきれてない部分があるように感じた。
この心理的な要素が、今後物語に影響を及ぼしてくるものなのかどうかも注目したい。
三日月やオルガだけではなく、何気に俺もビスケットの損失は大きいwwww
集団の中で存在するだけでなんとなく安心感を得られる存在って貴重なわけだけど、ビスケットはギリギリのやり取りをしてきた鉄華団において、セーフティネットだったように思う。
2期の鉄華団は、このセーフティネットが無いだけに今後の戦闘でどれだけギリギリのラインを攻める事になるのかと思うと、一視聴者としてハラハラさせられるのではないかと。
というかその方が作品としては正解なんだけどねw
まさか2期の一話でもビスケットロスを味わうとは思ってなかったよw
アニメを視聴する際には、物語の構成や演出の方を気にかけるようにしてるんだけど、キャラクターの有無で作品自体の雰囲気が変わるという事に今回気付かされた。
キャラクターの死というのは、死後とそれ以前とで、作品の色が変わる事もありえると。
ビスケットがそれだけのキャラクターだったんじゃないかと思った。
1話視聴前には、マクギリスと鉄華団がどういう経緯でぶつかる事になるのか気にしていたけど、ついにセブンスターズ登場。
マクギリスにより地球の勢力同士のぶつかり合いが巻き起こりそうな予感。
これは中々なに単純な話になりそうにないなぁw
1期ではどちらかというと、地球と火星との関係性の中で話が展開をされてきた。
2期は、セブンスターズや地球の勢力の詳細が判明し、地球の内部抗争という局面や、夜明けの地平線団とかいう鉄華団の商売敵?のような団体も出てきて、より具体的に作品の世界観並びに設定が深く描かれてきそうだ。
1話は、現状の鉄華団や世界の状況説明に終始するかと思いきや、やっぱり始まってくれたMS戦闘。
MSのぶつかり合いこそがやっぱりガンダムシリーズの一番の醍醐味ですわw
にしても1期の1話でモビルワーカーでMSに蹂躙されて弱気もいいとこだった鉄華団の少年達。
2期では、例え得物がモビルワーカーだとしても敢然とMSに立ち向かう荒武者ぶり。
多くの死線が少年達をここまで成長させるとは、これがアニメの中のキャラクターだとしても感情移入せざるを得ないwww
何これw
単純にあがるわ~wwww
そして、敵MSの増援で危機に陥った所へのガンダムバルバトス登場www
そしてかぶせてのエンディングw
何これww
あがってる所だけど、さらにあがるわ~wwww
1期も1話でだいぶあげられたけど、2期はこれまでの少年達の物語を目の当たりにしているだけに、あがりっぷりはんぱないwwwww
やっぱりアニメってすごいエンターテイメントだわ。
実写のドラマや映画でここまで興奮した事ないよ。
最後の最後に主人公が操る主役MSを登場させていいとこもっていかせるのは、視聴者をエキサイトさせる演出としてはベタで王道かもしれいけど、これ以上の鉄板は無い。
ガンダムは基本的にはメカバトルアクションありきなわけだから、本当は視聴者に爽快感とか颯爽感を味わせる事ができる作品なんだよね。
この要素も、さっき書いた、「個人の成長ではなく集団の成長を描いている点」と同じく他のガンダムシリーズに無いものかもしれない。
1話を見終わって、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ全体を通しての役者が揃ったという印象。
見終わって期待を裏切る所か、期待値よりも高い仕上がりだった。
今後の展開次第ではガンダムシリーズの中でも名作になりえるだけのポテンシャルがあるように感じた。
あとは、主役MSの交代があるかどうかも気になりますわwwww
バルバトスのモデルチェンジがあったみたいだけど、バンダイとしてはプラモデル売らないといけないから、極めて交代有の可能性が高いと踏んでるけどね。

アニメ批評家気取り@ヨーズ

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