暁なつめさん原作の異世界ファンタジーコメディ作品。
1期を経て10ヶ月ぶりとなる2期の放送。
2期の放送を待ち遠しかった、このすばファンの人は大勢いるのではないでしょうか?
かくいう私もそのうちの一人。
きっと2期も1期同様に我々を楽しませてくれる事でしょう。
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作品を見ての感想や考察、個人的な評価を書いてます。
作品の詳細
この素晴らしい世界に祝福を!2あらすじ
機動要塞デストロイヤーの脅威からアクセルの街を救ったカズマたちに、王都からやって来た使者は言い放った。
「冒険者、サトウカズマ。貴様には現在、国家転覆罪の容疑がかけられている!」
……平凡な冒険者・カズマが過ごす異世界ライフの明日はどっち!?
(引用:公式サイト・作品紹介ページより)
スタッフ詳細
- 原作:暁なつめ
- 監督:金崎貴臣
- シリーズ構成:上江洲誠
- キャラクターデザイン:菊田幸一
- 音楽:甲田雅人
- 製作会社:スタジオディーン
- 製作:このすば2製作委員会
主要キャラキャスト詳細
- カズマ:福島潤
- アクア:雨宮天
- めぐみん:高橋李依
- ダクネス:茅野愛衣
- ルナ:原紗友里
- マリナ:内田彩
- 荒くれ者:稲田徹
- ウィズ:堀江由衣
- ゆんゆん:豊崎愛生
- クリス:諏訪彩花
- ミツルギ キョウヤ:江口拓也
- セナ:生天目仁美
- バニル:西田雅一
この素晴らしい世界に祝福を!2公式PV
気になったキャラ・セリフ
『冒険者ってなんか格好良さそうだし、楽して大金稼いで美少女にチヤホヤされたいなと思いました。』
主人公カズマのセリフ
クズですねぇ~wwww
1期に引き続いて相変わらずのクズっぷりには恐れ入るw
まぁみんな楽して大金稼いで美少女にチヤホヤされたいっしょww
このセリフは大勢の人間に共感を得られる名言だと思うのは俺だけだろうか?www
第1話の感想・考察・評価
待ちに待った時が来たのだ。
気分はガンダム試作2号機を強奪した後にソロモンに核弾頭を放った時のアナベル・ガトーのようだwww
1期の放送が終了したのが去年の3月。
1期第10話の終わりで2期の制作が決定と表示したのを見てから、実に10ヶ月もの時間経過した。
正直、待ちに待ったよwww
何気に2017年冬アニメの中で個人的に一番期待を抱いているのがこの作品。
とある友人は1期の第1話を見て、1話切りをしたと聞いた。
なんともったいないw
この作品は、主人公が、多くのアニメ・漫画・ゲームで描かれるような中世ヨーロッパを模した異世界に転生する、所謂異世界ファンタジー作品。
主人公が異世界に転生して冒険を行うというのは、物語の流れとしては王道テンプレもいいところ。
転生の経緯は、これまで世に出た異世界転生作品それぞれに違うので気にせずとも、王道テンプレという事で他作品と同じだとしてしまうのもわからなくはない。
しかし、このすばの魅力は、ストーリー展開よりも個性的なキャラクター達が織りなすドタバタ劇だ。
アニメにしろ漫画にしろ、多くのヒットする作品は、続きが気になるという形で、その後のストーリー展開で人気を得る作品が多いと思う。
このような作品は、主人公に相対する敵や、物語で鍵となるような謎が登場し、その敵との戦闘を描いたり、謎を解いていく事で、見る側の探求心刺激して先が気になるように仕向けていく。
こうした作品の主人公やヒロインの仲間達には、大きな目的が存在してそれに向かって突き進む事になる。
そうなってくると、描写的には目的の重さによってはシリアス度が増してくる。
作品内の主人公達の目的の比重というのは、作品の雰囲気を決定付けるようなものだと思う。
日本で1番のヒットと言えばワンピース。
ワンピースは主人公のルフィ一行が、一繋ぎの大秘宝を探して海賊王になる事を目的として、様々な出会いや戦闘を繰り広げていく冒険譚。
2016年のヒット作の一つであるRe:ゼロから始める異世界生活では、主人公のスバルがヒロインのエミリアを王にする為に、自分の死で時間を戻す死に戻りの能力を駆使して、運命を変えていく様を描く奮闘話。
こうしたヒット作を見ても大きな目的が存在する為に、キャラクター達が明るいキャラであったとしても、展開次第でシリアスな場面が増えてくる。
では、このすばはどうだろうか?
異世界に転生したヒロインのアクアには、元の女神の世界に戻る為に魔王を討伐するという目的が存在しているが、主人公のカズマは元の世界で死を経ての異世界転生で、作品通しての大きな目的というものが存在していない。
一応アクアの為に魔王を討伐するのが目的にあたるのかもしれないが、それも積極的にというわけでもない。
1期では魔王軍が主人公達が住む地域に対して積極的な侵攻の意図が無いような描かれ方がしれあるからかもしれないが、このすばという作品には主人公に大きな目的が無い。
目的が無いという事は当然作品内でのシリアスさは薄れてくるし、伏線の回収からの謎の解明や敵との戦闘の勝敗という、ストーリー的に先が気になる要素というものが圧倒的に少なくっている。
先が気になる要素が少ないのになぜ、このすばは人気を得たのだろうか?
先に書いたように、キャラクター達のキャラ性重視の内容の一言に尽きると思う。
このすばの主要キャラを見ると、女性に対してセクハラ行為をしたり、卑怯な手段で魔物を相手にしたりするようなクズキャラで運だけは異常に良い主人公のカズマ。
見た目は美しく、女神としての能力もあるので冒険者としての能力も高いが、知力が致命的に低いアークプリースト駄女神のアクア。
少女でありながら膨大な魔力を持っている魔法使いなのに、中二病的素養を持ち、爆裂魔法にのみ固執するアークウィザードのめぐみん。
金髪碧眼で抜群のスタイルを持つ美女でありながら、真性マゾヒストとという性癖を持つがゆえに、剣スキルの修得をせずに敵の攻撃を一手に引き受ける前衛を担当するクルセイダーのダクネス。
これだけ個性的なメンバーが集まれば、キャラ同士のやり取りだけで一つの作品ができあがってしまう。
特に1期に関しては、異世界ファンタジーというジャンルにもかかわらず、アクセルという街周辺という限定的な空間で作品が構築されていっている事を考えると、冒険者という設定はあれどもたいした冒険はしてないww
これは限られた空間で芝居をする演劇に通じるものがあるのではないかと思う。
演劇の場合は舞台設定に限界があるので、局所的な空間で演者が芝居をしていくので、おのずとストーリー以外に演出や演者間や脚本、登場人物同士のやり取りで観客を満足させなくてはならない。
このすば1期は、アニメにも関わらず、舞台が限定されており、ほぼキャラクター間のやり取りのみで、我々視聴者を楽しませてくれた作品。
魔法や剣が出てくる異世界ファンタジー作品であるのに、主人公に大きな目的が無いという事も非常にめずらしい上に、これだけあくの強いキャラ達が出てくるのもめずらしい。
ストーリー寄りではなく、ギャグ寄りに振り切っているのがこの作品の魅力だと思う。
個人的にはずっとコメディーの舞台を観覧しているような気分で1期を視聴していた。
1話切りをした友人は、その後これだけ個性的なキャラクター達が登場し、これ程多くの人を魅了するだけの掛け合いを見せてくれるという事を知る由も無かったようだ。
剣と魔法の世界には多くのアニメファンが憧れや興味を抱いているからこそ、世の中にそれを舞台にした作品が溢れているわけだけど、そういった作品の中で、このすば程、毎回視聴し終わった後、日々の生活の中で思い悩んでいる事を吹き飛ばしてくれるような爽快感を味わう事ができる作品は無いと思う。
これがこの作品を多くの人が支持している最大の理由であると感じている。
そしてついに2期放送開始の今日を迎えたわけだwww
アキバ総研のあにぽた調べでは、「2017冬アニメ期待度人気投票」にて、このすば2は期待度2位にランクインしている。
個人的には断然の1位だけども、多くの人が俺と同じようにこの作品に期待をしている状況。
これは制作のスタッフの方々、キャラクターを演じる声優の方々にも大きなプレッシャーがかかっているに違いない。
個人的には作品の内容的に、そんな制作側の状況は関係なく、1期のごとく笑かしてくれるという、視聴者側の立場から制作側への信頼感もある。
そして視聴を始めると、暴騰からファミコンの頃のドラクエやスターウォーズのオープニングのパロディ。
バカバカしさは2期も健在で、やはり期待は裏切られない様子wwwww
2期の1話は、1期の最終回の終わりの場面からスタート。
上では、ストーリー的に先が気になる要素が少ないと書いたけど、さすがに1期の10話のようにカズマに国家転覆罪の容疑がかっていると言われた状況で話がぶった切られるとその後の展開は気になる所wwww
最初は擁護をしていた、いつものメンバーも自分に罪が及ぶ可能性が出てくるとあっさりカズマを切り捨てる所だけで、待ちに待っていた1期の終わりから今日までの10ヶ月間が無かったかのような錯覚に陥る程のこのすば感www
期待感が強かっただけに、気のせいかもしれないけど、各キャラクター同士の掛け合いの面白さは、1期よりもパワーアップしているとこの場面だけでも感じてしまう。
各メインキャラクターのセリフや言い回しも、長いものが多くなっていて、この作品がキャラの掛け合いを楽しむものだと改めて認識できる。
場面場面のやり取りを見ていると、それぞれがドリフのコントのようなベタなツボを用意してくれている。
2期1話をじっくり見て、このすばはドリフのコントの一つ一つが、剣と魔法の異世界という状況下で流れるように繋がっている作品なんだと感じた。
小学生の時はドリフ大爆笑で、ドリフターズのコントを楽しんでいたが、そのコントの一つ一つは舞台設定もキャラクターもコント毎に違う。
このすばの場合は、ドリフの一つのコントが同じ舞台設定と同じキャラクターにより次から次へと生み出されているようなイメージ。
これって実はすごい事なんじゃないかと。
笑いというのは飽きられたら終わり。
ドリフ大爆笑では、90分の枠でいくつもの舞台設定、いくつものキャラクター達で複数のコントを楽しむ番組だった。
このすばの場合は、ストーリーの進行上で場面設定は違ってくるものの、常に同じ世界観の舞台設定に、同じキャラクター達が掛け合いを織りなしている。
この状況で視聴者から飽きられないのは、登場キャラクターの個性の奥深さのおかげではないかと思う。
各登場キャラクターは舞台であれば、まさにコントをする為のキャラ設定。
このすばの本質は、異世界を舞台にした、同一キャラクターによる連綿と続くコントであると2期1話を視聴して感じるようになった。
コントって面白ければ基本なんでもありだけど、どんな表現も可能にするアニメならば、コントでやれる事も現実世界でやるコントよりも広がってくる。
原作と脚本でこれを具現化してきていたのが、このすば1期だと思う。
今回の2期では、1期を経て各キャラを演じてきた声優の方々が、各々演じるキャラ性を掴む事で、よりキャラの魅力を引き出してくれてきているのではないかと感じる。
2期1話を見た限り、1期と同レベルの原作・脚本が視聴者に提供されるものだと確信できる。
そうなってくると、物語とキャラクター性に厚みが増して、コメディアニメ作品としてより成熟されたものを我々視聴者は目の当たりにできそうな気がしている。
とりあえず期待通りに1話も楽しめた。
3月までの間、このすばを楽しむ事ができる事が、寒い冬を越す上でかなりありがたい事かなww

アニメ批評家気取り@ヨーズ

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この素晴らしい世界に祝福を!2あらすじ?
こんな赤子アニメはアニメ界の恥さらし。
別にバカすぎて頭が悪すぎて。
気持ち悪い所がすごく笑えていいし。
そこが本作にとって素晴らしい!
赤子過ぎるが故に。
失笑できるほど、ギャグの才能があり。
意図的に頭からっぽネタをやるとは。
中々の期待株だよね。
評価点は95点だよ。
批評家が正しいのはあたりまえ。
批評家はおとなだから。
子供はうぬぼれているし。
子供だから反抗期してくる。
アニメなんていまだこんな低レベル。
発展途上だし。
文化なんて言ったら。
文化がけがされる。
迷惑品など皮肉ってしまえ!